橋本市立高野口小学校の課外授業〜スーパートイレ掃除〜
小満の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
去る5月22日、和歌山県橋本市立高野口小学校にて、「掃除に学ぶ会」として課外授業の実習指導をさせていただきました。
同校の木造校舎は、1937年(昭和12年)に建てられ、今も現役で使用されている日本最大級の木造小学校建築とのこと。2014年には国の重要文化財にも指定されています。教室配置などのデザインも独特で、これまで幾度となくテレビドラマなどの舞台として登場しているそうです(Wikipediaより)。
そんな歴史ある校舎を初めて訪れたとき、私たちはその佇まいの風情に驚くと同時に、「掃除が行き届いている!」という強い印象を受けました。
私たちが訪れた時間帯はちょうど校内清掃の時間。児童たちの床を一斉に「ダダダダッ」と拭く風景を発見。まるで禅寺の雲水さんのような光景でしたが昔からの伝統なのでしょうか。
この床拭きは余計な力みが入っているとうまくできないその動きは、コツを掴めば身体の使い方としても非常に理に適っていたりして體育にとてもいいと思うのはもちろん、趣のある木造校舎も相まって古くから守られてきたものの大切さを改めて感じさせられました。
掃除機に慣れてしまった現代人はなかなかできないかもですが、小さなころから身体に覚えた感覚は大人になっても生きるのではないでしょうか。
当日は、まず当会事務局の奥村より「掃除に学ぶ会」の成り立ちや背景についてお話しさせていただき、その後、実習に入りました。
今回の授業テーマは「主体性と利他の心を育む」。事前に先生方から伺ったところ、児童たちの意見は「やりたい派」と「嫌だ派」で半々に分かれていたとのこと。
そんな中、あらかじめ担当箇所を決めて臨んだ“スーパートイレ掃除”では、当会の道具三種の神器——「勇気のスポンジ」「力のタワシ」「知恵のカネヨン(洗剤)」——が登場。
遊び感覚のスイッチが入ったのか、合図前にもかかわらず掃除に我先にと取り組む姿がありました。
ある場面では、大便器の蓋を外す作業が発生。大人でさえ手こずる場面もあったものの、説明を聞いた一人の児童が「あ、わかった」と言って手際よく分解・清掃・再組立を完了。メカの構造に強いのか感性が光っていました。
また、掃除道具を洗う際には、バケツリレーのように自然な連携が生まれ、女子児童たちのチームワークが光っていました。
実習後は振り返りの時間を設け、児童たちが感じたことをまとめてくれました。
感想文はPDFにて共有させていただきます。
今回、私たちに授業の機会をくださったのは、中谷栄作先生です。私たちは、この貴重な時間の中で、どれだけ子どもたちの学びに貢献できたでしょうか。
授業後には校長先生より「学校のモデルトイレ」としての認定。モデルトイレをきっかけに、他のトイレも同様、磨かれて見えないところも更にキレイになっていくことが広まっていくことを期待しております。
通常、私たちは自主的に開催する「例会」で活動していますが、今回は学校へ出向き、児童の皆さんや先生方と一緒に実習をつくりあげるという、私たちにとっても新たな挑戦となりました。普段とは異なる運営の仕方の中で、多くの学びを得ることができました。
便器の裏までこびりついた汚れを落とし、さらにピカピカになるまで磨くという体験は、おそらくほとんどの子どもたちにとって初めてだったことでしょう。
私たちが伝えたいのは、「掃除を通じて感じること」。
掃除の前に感じたこと、掃除中に感じたこと、終えてからの気づき、さらに、そのトイレを後に使ってみたときに感じたこと——。
その一つ一つが、きっと今後の学びや人生のどこかで役立つことがあれば、私たちとしてはこの上ない喜びですね。
ご協力いただいた先生方、児童の皆さん、トイレ掃除に学ぶ会の皆様、本当にありがとうございました。
なお、「掃除に学ぶ会」では、今回のように当会の理念や実習の趣旨にご賛同いただいたうえで、出張授業や実習指導に伺うことも可能です。ご関心のある教育機関・団体の皆さまは、お問い合わせページよりどうぞお気軽にご相談ください。
※ 実習に際しては、厚生労働省の手洗いガイドラインに準拠し、事前に衛生・安全面への配慮を行っております。




















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